英語学習に遠回りは不可欠 効率ばかりを気にしないで
趣味としての英語を、自分の大好きな英語のレベルを時間を掛けてでも成熟させたいと思っているならピッタリの記事です。
アメリカに留学して、英語を勉強した僕が、今まで英語の学習をして気づいた大事なことをシェアしたいと思います。
ズバリ、英語学習に遠回りは不可欠だという話です。
英語学習につきまとう効率
英語を勉強している人は日本中にたくさんいいますが、どんな理由で、何を目指しているのかは人それぞれです。就職活動のためにとTOEICで高得点を取りたい人もいれば、仕事で英語を使うので、早急に英語力を底上げしないといけない人もいます。そんな人たちに共通する点はいかに早く英語を習得し、使えるものにするかということです。英語の学習においてはよく「効率的」や「簡単」、という部分が重視されていますね。
その理由はみんな忙しいからです。英語以外にやることがたくさんあって、英語だけに集中するわけにはいかないわけですよね。
それでも僕は思うんです。いくら短期間でテストに合格しても、それは実際に「話す」「聞く」「書く」「読む」ときに本当に自分を助けてくれる英語力でしょうか?
多くの人が英語を勉強して、「自分が使う」という目的を見失ってはいないでしょうか?
効率を重視した学習をするべき人
大抵の物事には期限が決まっているのでその期限までに、どれだけ効率的に、言い換えれば、どれだけ時間と労力を掛けずに目的を達成するかが大事なのは言うまでもありません。英語の学習を、資格の一つとして、または社内外の評価が上がるから、という理由で取り組んでいる人は少なくありませんよね。
TOEICで高得点を取るための勉強をしている人は、スピーキングの練習なんてする必要はありません。仕事で英語を話す人は、難しい英文解釈に取り組む必要は無いのです。
自分に求められている能力
自分に足りない部分
この2つがわかっている人にとってそれを満たすために、効率的な学習をすることは目標を達成するため最適な方法だと思います。
効率重視な学習は必ずしも効果的ではない
世の中には「単純に英語が好きで」という理由や「仕事でも使っているけど、もっと深い知識をつけたい」または、「英語ができると便利そう」と漠然と考えている人もいるはずです。そんなひとにとって効率を重視した学習は必ずしも効果的とは言えません。
例えば効率的に単語を暗記する方法など、例を上げればキリがありませんが、それらの方法はいかに労力を掛けず短時間でこなすかが焦点となっています。ということは必ず情報の取捨選択がおこなわれるわけです。
これは僕の考えですが、急いでないなら時間を掛けてもいいと思うんですよ。だって英単語なんて一つの単語に何十個も意味があったり、使われる地域でニュアンスに差があったりするんですよ。
そんなに複雑なものを短時間で覚えようと、把握しようとしたら、必ず主要な意味だけを覚えることになるし、忘れる速度も早いはずです。
これはあなたが何を目指しているのかによるのですが、英語が好きなほど、遠回りをしてほしいと思っています。
単語一つをとっても、一生に一度お目にかかれば良いような単語があったりするはずです。でもその単語を覚えたり、その語源を調べたり、どの地域でよく使われる言葉なのか、そういった知識を持つことは全く無駄だとは思いません。
必ずどこかであなたの役に立つはずです。効率的ではないかもしれませんが。
英語学習における遠回りとは?
直接テストの点数に現れて来ないような知識は遠回りの学習だと思われるかもしれません。ですが、実際に自分が英語を使う上で役に立ったりすることもあるわけで、その部分を「非効率だから」「遠回りだから」という点のみで、無視するのはもったいないと僕は思います。「英語」「効率」と検索すれば、いろんな方が、どの学習方法は効率的でないとか、遠回りだとか記事を書いています。
大抵の主張に対して言わんとしていることはわかりますが、TOEICで935点をとった今でもなにが一番効率的な学習方法だったか明確にはわかりません。
いろいろな方面から英語学習にアプローチしてそれぞれから学ぶことがあって今の実力に生きていると感じているからです。
言語には「話す」「聞く」「書く」「読む」という要素が含まれます。実際に英語を使う際はこれらのバランスが取れていることが大事だしもっと言えば話し相手の文化を理解していることや、わからないこと、納得出来ないことに対して柔軟に対応する姿勢なんかも大事だったりするわけです。
自分が興味を持てる内容であれば非効率な学習であれど、無駄になることはありません。むしろ、その小さな進歩を積み重ねることが深い理解につながるのでは無いでしょうか。
まとめ
このあいだこんなツイートをして、ぼくは英語を学習をとっても、いろいろな遠回りをしてきたなあと思いました。ただ、効率だけを求めず、自分の気になる分野はとことん学習したし、練習したから今の実力があることは明確です。
「簡単に」「効率的に」「サクッと」、とても魅力的な言葉ですが、最終的な目標に近づくためには遠回りも必要だとわかっていただければ嬉しいです。