勉強

英語をネイティブのように話したい!それはムダな努力です

勉強をしているのに、点数が伸びない、試験に落ちた。

英語を勉強している人にとっては気分が重くなる事態です。

「ちゃんと勉強したのに・・・」「努力が足りなかったのかなあ・・・」

いろいろ思うところがあると思いますが、ちょっとだけ気を楽にしてみませんか。

言語学習に完璧主義は禁物です。

わからないところがあってもいいし、ましてやネイティブのように話したり、

英語を書けるようになる必要なんてないんです。

Perfection Is Poison

なにか新しいことに挑戦するとき、失敗が不安で一歩踏み出せない、

しっかり勉強してから挑戦したいと思う人はすごく多いです。

僕もそのうちの一人で、アウトプットをしながら成長するというのがとても苦手でした。

間違ったらどうしよう、もう少し勉強してから、挑戦したい。

そう思っているといつまで経っても成長できないんですよね。 同じように英語の勉強に完璧主義は禁物です。

不完全でもとりあえず使う、使って復習と予習をして

次にまた使ってみる。これの繰り返しが早く成長する秘訣です。

不完全でもとりあえず使う、使って復習と予習をして

次にまた使ってみる。これの繰り返しが早く成長する秘訣です。
それにくわえて、僕たち日本人
(特に日本で生まれて日本で育った僕のような人)が

第二言語として英語を勉強する場合、ネイティブが話すように話し、

ネイティブが書くように書けるようになるのは99%不可能です。

あなたがネイティブを目指しているなら、それは間違っている

talk
日本語は日本以外で公用語とされている国がありません。
(パラオで認められているそうですが日本で使われている日本語とは程遠いです。)

ですからネイティブレベルの基準がすごく明確です。

日本人が話している日本語がネイティブジャパニーズ。ですが英語はどうでしょう? 言語というものは文化という大きな集合のうちの一要素です。

つまり育ってきた文化の中で、覚える言語が第一言語となるわけです。
アメリカ人はアメリカの文化の中で育つ過程で覚えた英語を話し、

イギリス人やオーストラリア人も同様に、

それぞれの文化の中で習得した英語を第一言語として話していますね。

そうなるとそもそもネイティブレベルの英語ってどこのネイティブなのか?

という疑問が出てきますよね?そう思うのが普通なんです。

そこで生まれて育った人しかネイティブにはなれないんですよ。
それでも、ネイティブレベルで話せるようになりたいと思っている人は多いです。

特にすでに英語がある程度できて、TOEICでも高得点を取っているような人です。

断言しましょう。それは無理です。例えできたとしても、それは単なるものまねです。
発音を綺麗にしようとしたり、英語の理解を深めようとすることに全く問題はありません。

ですが、ネイティブのように話すというのは、単に英語のレベルが高いということだけでは無いんです。

子供の頃になんとなく見たスポンジボブやシンプソンズの思い出があったり、

文化がわかっているから理解できるジョークがあったり。

そういう文化的背景を持ちながら言語を話すことが

ネイティブとして言語を話すということです。

そんなものは必死に勉強する必要が無いんですよ。自己満足でしかありません。
(言語学者にでもなりたいのなら話は別ですが)

第二言語として、英語を勉強している人にとっては、

Fluent(流暢)に話すことができればもう十分なんです。

コミュニケーションツールとしての英語

英語を勉強する理由は人によって異なりますが、

英語でコミュニケーションを取ることを目的としている人が多いと思います。 ここで言うコミュニケーションですが、

必ずしも対人でのコミュニケーションである必要はありません。

メッセージのやり取りだって立派なコミュニケーションです。 コミュニケーションを取るために

英語が完璧である必要があるでしょうか?

よく「コミュ力が高い」と言われている人たちがいますが、

言語を使う能力が高いわけではないですよね?

気さくに話しかけてくれたり、話をちゃんと聴いてくれたりするから、

この人となら話しやすい。この人もっと話したいと思うわけなんですよ。

間違っても、偉そうに難しい言葉を並べているからコミュ力が高いわけではありません。 はっきり言いましょう。

コミュニケーション能力と、言語能力に関係はありません。

アメリカ生まれアメリカ育ちの陰キャだっているし、
(内向的な方という意味ですよ)

日本で生まれ育って、申し訳程度の英語を使いながらでも、

ちゃんとコミュニケーションが取れて

友達や仕事仲間から慕われる人はたくさんいます。

実際に僕がニューヨークで留学をしていたときに、

「こいつはコミュ力おばけだ・・・」と思った日本人の先輩がいます。

英語はそこまで綺麗でもないし

たまに言いたいことが出てこないこともあるレベルです。

それでも、どんな人種の人からも慕われていたし、僕も彼を尊敬していました。 コミュニケーションは人と人のつながりです。

相手にちゃんと敬意を払って

落ち着いて話せばちゃんと自分の言いたいことは伝わりますよ。

英語はツールに過ぎない 本当に?

light bulb
英語の上級者がよく言う、英語はツールに過ぎないという表現ですが、

これは実に、英語を学習している90%以上の人に当てはまる事実ではあります。

僕も基本的には、この意見に賛成です。

上で言ったように、コミュニケーション能力と言語能力は関係がありません。

それに英語ができるだけで賃金の高い仕事につけるならば、

英語がネイティブの人たちはみんなお金持ちです。

それでも場合によって、英語の能力もスキルとなり得るんです。

自分の持っているツールをスキルに昇華できれば。

これは言語を始めとし、運動や芸術的な能力など

どんなツールについても同じことです。 極端な話をしましょう。

日本人は世界中、どの人たちより、日本語が堪能ですが、

全員が日本語教師になるわけではありません。

大抵の人は「歩くこと」ができますが

競歩の選手になって生きていこうとは思いません。

絵を書くのが好きな人が、みんなグラフィックデザイナーになるわけでは無いんです。 なぜ、みんなができることをスキルにできる人とそうじゃない人がいるのでしょう?

それはツールに対する熱意とツールを補完するスキルを持っているかです。

ツールをスキルにするには、関連スキルの習得が不可欠

TOEIC990点のネイティブと、英語講師歴30年のベテランがいるとします。

受験英語の対策として、選ぶべきは、どう考えても講師の方です。

英語力の他に付随して教える力というスキルを兼ね揃えているからです。

それに試験対策に関していえば、本当の会話力なんてものが問われることもありませんので。


一つのスキルを軸にして、仕事をする、お金を貰おうとすると、

付随して覚えなくてはいけない

身につけなくてはいけないスキルがたくさん出てきます。

英語講師になるなら、英語力と同じくらい教える力は大事です。

生徒とコミュニケーションを取る力も大事なんです。

自分の持てるツールをスキルとして使える人とそうでない人の差は、

付随して必要になるスキルを身につける気持ちがあるかどうかです。

まとめ 完璧を捨てて、目的を果たすための勉強を

英語をはじめとし、主要な言語には、必ず、試験や検定があります。

試験で受かればうれしいし、点数が取れれば自信がつくのはわかりますが

それだけに惑わされないで下さい。

試験で満点をとったから、ネイティブのように話せるわけではなく

外国人の友達が急にできるわけではありません。


自分が英語を使う目的に向かってコツコツ勉強すればいいんです。

僕は過去にTOEICである程度の点数をとっていますが、

それでも毎日何らかの形で、英語に触れています。継続は力なりです! 関連記事

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